

名称
信州『唐松丸®』
事業者名
齋藤木材工業株式会社 (長和町)
信州『唐松丸®』について
【プロフィール】
業界は近年、世界情勢や物価高、人口減少、安価な輸入材との競合により、出荷量・生産量ともに減少傾向にあります。弊社は長野県産カラマツ材をはじめとする地域材を用いた構造用集成材や耐火集成材の製造・加工・施工・販売を行っています。
地元材の活用が森林経営の持続性と地域経済の活性化につながるとの思いから、2019年に長野県SDGs推進企業として登録。
国産材最高ランクの強度等級(E105-F300)を誇る特性に着目し、ネーミングや商標取得によるブランド化を推進しています。
森林資源の循環など背景にある仕組みをSDGsの視点で発信し、認知向上と販路拡大を図りながら、持続可能な製品としてPRを続けています。
【永年にわたり発展継続している事業・製品・サービス】
1862年に創業し、1957年に法人化、1972年から集成材の生産を開始。1987年には国内で最も早くカラマツのJAS認定を取得し、長野県唯一のJAS構造用集成材メーカーとして、県産カラマツの利用促進に取り組んできました。
大断面から住宅向けまで幅広い集成材を製造し、松本市やまびこドームや大館市樹海ドームなど全国の大型木造建築に関わってきました。
建築基準法改正により木造建築の可能性が広がる中、耐火構造用集成材の研究を30年以上続け、近年は1~3時間耐火の技術で超高層建築にも対応し、実績を重ねています。
【志向性】
成長の遅い長野県産カラマツは目が細かく強度が高いことが特徴で、これを生かしたハイグレード集成材を「信州・唐松丸®」として商標登録し、ブランド化しています。信用を第一に、①強さ(E105-F300)②安全(JAS認証)③安心(10年瑕疵保証)④環境(CO₂固定量認証)⑤技術⑥品質(自社一貫体制)⑦変化(固有の風合い)を強みとしています。
2025年には使用環境をCからBへ引き上げ、活用の幅が広がりました。「唐松丸」は世代を超えて森林循環が続くよう願い名付けられ、植樹など社会貢献にも積極的に取り組み、持続可能な森林経営と低炭素社会をめざしています。
【表現性】
2019年、長野県産カラマツ集成材の認知向上と販路拡大を目的にブランディングを開始し、社内チームを設置して名称を公募、「信州・唐松丸」と決定しました。森を次世代につなぎ、森林循環の輪を描くことを未来目標としています。
強みを伝えるため、商標・ロゴ・ステッカーやコンセプトツール、PR用コンセプトハウスを整備し、告知と販売を強化しました。現在は本アワードへのエントリーを契機に、創業164年・設立70周年と連動した第二段階として、パンフレット刷新、ブランドブックや動画制作、サイト展開、展示会活用、新商品開発などを進めています。
【情報伝達性】
具体的な接点として、①訪問商談、②リアル展示会でのプロモーション、③コーポレートサイトからの問い合わせ、④各種メディアでの記事発信を軸に認知向上を図っています。従来はサイトの利便性に課題がありましたが、2024年の大規模刷新と2025年10月の改修により、資料閲覧やダウンロードを含め大幅に改善しました。
今後は映像を活用したPRを強化し、ブランドイメージPVや製品製造に焦点を当てたPVを制作中です。配信チャネルの拡大によりエンドユーザーへの到達と認知向上をめざします。
また、行政・教育機関・業界団体と連携し、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。
【地域性】
集成材の生産能力は月600㎥、年間丸太消費量は12,000㎥。長野県産カラマツ丸太は県内全域から調達し、SGEC森林認証材を相場よ
り高く優先的に購入する取り組みも進めています。
東信地域では広大な森林が認証を取得しており、再造林が担保された森林からの集荷拡大によって、カラマツ集成材の付加価値向上をめざしています。
強度性能に加え、森林認証を新たな価値として訴求し、地域団体と普及を探っています。認証の価値をエンドユーザーへ届けるため、林業・加工・流通の連携を強化し、建築物の認証取得による投資促進も視野に取り組んでいます。
【継続発展性】
集成材用ラミナは規格幅で製材しますが、両脇に生まれる60mmの規格外材は、従来すべてチップ化していました。現在は端材を薪として活用したり、60mm集成材でベンチやサウナを開発するなど、歩留まり向上と付加価値化に取り組んでいます。こうした工夫が山元への還元や伐採意欲の向上にもつながると考え、挑戦を続けています。
また、中大規模建築や高層木造の需要増に対応するため、5軸加工機や超大断面切削機の導入など設備投資も進めています。品質向上や高付加価値化に加え、魅力を伝えるブランディングとセールスプロモーションにも注力していきます。
分類
しあわせ信州部門