

名称
TRANSWOOD®
事業者名
株式会社 hide kasuga 1896 | hide kasuga LABO (長野市)
TRANSWOOD®について
【プロフィール】
「hide Kasuga グループ」(代表 春日秀之:博士)が展開する 「TRANSWOOD®」は、“100 年循環する素材 ”をコンセプトに開発された環境調和型素材ブランドです。
長野県産間伐材の木粉と廃食用油を原料としたバイオマス樹脂を複合化しリサイクル可能な新素材です。
■ブランドの成り立ち ・概要 :
世界が抱える2大問題の “CO²増加による温暖化 ”“プラスチック生産量の増加 ”を解決する素材として、春日秀之が配合設計し開発されました。
従来の木材と異なり複数回リサイクルが可能で、 サーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築に貢献します。
自動車部品、建材、家電筐体、家具、ホームウェアなど、幅広い産業での適用開発が進行中です。「TRANSWOOD®」は配合、成形条件の調整によるテクスチャーのバリエーションを出せることが特徴です。
使用後破棄せずに粉砕し再成形を行うことで、マテリアルリサイクルが可能であり、CO²とプラスチックの削減を同時に実現する素材です。
【循環型社会実現に貢献する 事業 ・製品 ・サービス】
「TRANSWOOD®」は、本来燃やされている間伐材などの木由来素材と廃食用油を原料としたバイオマス樹脂から作られており、廃棄物削減と資源の有効活用を促進します。
また、この素材はリサイクルが可能であり、使用後も新たな製品に生まれ変わることができます。これは「循環型社会」の概念である、 3R (Reduce (ごみを少なくする)、Reuse(繰り返し使用する)、Recycle(資源としてリサイクルする))を実現するものです。
「TRANSWOOD®」は木由来素材50% とバイオマス樹脂50% 配合、そして5 回のリサイクルを想定しており長期的プラスチック生産量を最大十分の一まで削減可能と「循環型会実現に貢献する素材ブランド」と考えます。
【志向性】
“100 年循環する素材”をコンセプトに設立されて環境調和型素材ブランド「TRANSWOOD®」
- サーキュラーエコノミーをベースとした環境調和型素材ブランド
- CO² とプラスチックの削減を同時に実現する素材
- 配合設計と成型条件によるテキスチャー(模様)をコントロールすることで機能と感性の融合を可能とする
- 特徴的なテクスチャーは、信州大学繊維学部感性工学科との共同研究により、色、模様、触った際の質感、においなどのわずかな変化を分析し、使用する人が最も心地よく感じるよう仕上げている
- 自動車部品、建材、家具、家電筐体、ホームウェアなど幅広い用途に適用可能
【表現性】
「hide kasugaグループ」が有する2013年創業した環境調和型プロダクトブランド「hide k1896®」は10 年以上デザイン性の高いプロダクト (ファッションアイテム、家具、小型EVカーなど)を市場に展開してきました。
「TRANSWOOD®」の最初の市場展開として 「hide k 1896®」を活用して建築家隈研吾氏とコラボレーションしてTRANSWOOD®製のテーブルウェア (hide k 1896 | レトワ ・コレクション)を開発しグループが有するラグジュアリー市場の商流 (三越伊勢丹グループやホテルオークラ)で展開し「TRANSWOOD®」のコンセプト、環境調和性、感性価値などの高いブランドイメージを創出することに成功しました。
【情報伝達性】
「hide kasugaグループ」はショールーム機能を有する旗艦店「hide k 1896 フラッグシップ」( 路面店 ・坪面積50坪 ) を世界最大規模のライフスタイル発信地である東京表参道に2019 年より構えており、「TRANSWOOD®」の展示会を定期的に開催し「TRANSWOOD®」の素材、パーツ、製品やパーツを展示し、最終製品メーカー、パーツメーカー、小売店バイヤー、建築家、デザイナー、シェフ、メディアなど幅広いジャンルの有力な方々とコミュニケーションを図っています。
また、 自社独自メディアとしてメールマガジン(約5000人の会員、開封率約40%)を活用した情報発信を実施しています。
メディア関連ですと 「ハースト婦人画報社」や 「Forbes japan」と連携した「TRANSWOOD®」のPR活動を実施し高感度層へのアプローチも行っています。
【地域性】
「TRANSWOOD®」は、地域資源として長野県産の間伐材から得た木粉を活用しており、 “信州ブランド ”と呼ぶことができるブランドです(間伐材は森林の健全な育成に必要ですが、間伐材の有効活用が課題となっています。)。
また、弊社主宰を務める産学官連携型CEコンソーシアム 「Green Composite Hills by hide k 1896」(長野県、長野市も参画中)では、「TRANSWOOD®」を活用したアップサイクル実証実験を2020年から進行中です。
長野市立東部中学校の生徒が1年間使用した、「TRANSWOOD®」を用いて製作したペンケース ( デザイン : 隈研吾氏 ) を、TRANSWOOD®製ベンチにアップサイクルし2024年11月より善光寺境内に設置されています。
なお、善光寺境内に1年間程度設置した後は、アート作品にアップサイクルする計画となっています。
このような活動を通して 「ものづくり大賞NAGANO2023」のグランプリを受賞しました。
【継続発展性】
「TRANSWOOD®」を高付加価値ブランドとしてブランド価値を維持および向上させるために「hide k 1896®」を活用しハイエンド市場で「TRANSWOOD®」のブランド価値創出し、マス市場へ幅広い展開を図る方針です。
「hide k 1896®」のTRANSWOOD®製のテーブルウェアは既にLEXUSとコラボレーションによるレクサスディーラーでの販売を実施、ホテルオークラやパレスホテルで採用実績があり、2024年度はコンラッド ・ホテル、マンダリンホテル、パークファイアットなどの外資ラグジュアリーホテルでの採用を予定。
2025年は世界トップの星付きシェフの 「アランデュカス氏」とのコラボレーションを予定しています。建材分野ではTRANSWOOD®製タイルが2025大阪関西万博施設の床材として採用が決定しており万博にて 「TRANSWOOD®」のブランドアピールを行い世界の様々なマーケットへの拡大を目指します。
分類
しあわせ信州部門