

名称
信州太郎ぽーく
事業者名
ピー・オア・ケイ株式会社(上田市)
信州太郎ぽーくについて
【プロフィール】
「いつも、美味しいをすぐそばに」
1950年に創業した家業の養豚業を2016年に双子の兄弟で引き継ぎ、 生産方式の抜本的な改革と独自銘柄豚 「信州太郎ぽーく®」の販売の事業化をおこなってまいりました。
品質と価格が安定した美味しい豚肉が生産者から直接、お客様に届く体制を確立しています。
生産物が食卓に届くまでをコーディネートすることにより、 「美味しい」をより多くのお客様にお届けしています。
2016年全国銘柄ポーク好感度コンテストで優良賞(第3位)を獲得。生産販売の改善実績が評価され、2020年(一社)日本養豚協会優良経営表彰で会長賞受賞(優良事例農場)。
農林水産省から生産部門の安全性に評価を受け、「令和2年生産資材安全確保対策委託事業(動物分野における薬剤耐性対策普及啓発事業)」のeラーニング教材として動画出演。2021年に農林水産大臣賞受賞。
【循環型社会実現に貢献する 事業 ・製品 ・サービス】
「信州太郎ぽーく」の生産農場では豚ぷんを全量堆肥化して県内の農家へ販売することにより、廃棄物を有効活用して、肥料の自給率向上 ・資源循環に貢献しています。
さらに、生産方式をウィークリー養豚からグループシステムに変換してオールインオールアウトを実現した結果、農場内での疾病の水平感染が減り、肥育日数や飼料要求率などが大幅に改善され、飼料使用量や糞尿発生量を削減しています。
また、家畜の快適な飼養環境も実現されアニマルウェルフェアの向上もなされています。
豚肉の販売においては、一般的な精肉流通に適さない親豚や市場の規格で除外されてしまう肉豚も、1 頭を余すことなく挽肉にし、おやきや餃子、ソーセージなどに有効活用しています。
内臓や骨、脂などの副産物は市場の需給状況によっては廃棄処分されてしまう実態がありますが、地産地消やブランドによる付加価値によって販売に繋げ、新たな価値を創出しています。
【志向性】
「信州太郎ぽーく」は、衛生的な畜舎で健康的に育つことにより、くさみがなく、脂に甘みがあります。
さらに、赤身の筋繊維がきめ細かい上に、保水性が高く、弾力があることで他の銘柄豚にはない特有のモチモチとした食感が味わえます。
肉質の変動を最低限に抑えるために生産農場を統一していることも特長です。
農場から出荷された肉豚は、顧客ニーズにもとづいて上位30%の高品質な枝肉にのみ、ブランドを冠し、お客様に直接お届けしています。
それにより、お客様に以下の3つのメリットを提供しています。
①市場購入よりも高い品質の豚肉を提供。
②信州産や銘柄、生産者直売体制により付加価値や差別化ポイントを提供。
③定時定量定質な豚肉を安定供給することで購入計画の立案を効率化し、安心感を提供。
【表現性】
美味しい豚肉を安心して購入し、食べて頂きたいという想いから、生産者である双子の兄弟が子豚を抱いている写真を使用してパネルを作成し、様々な場面で活用しています。
自社 HPや各種媒体での情報発信以外でも、「信州太郎ぽーく」が販売されている精肉店の売り場やイベント会場に設置して、お客様に安心感をお届けしています。
料理の材料としての馴染みが深く、日々食べる機会が多い豚肉ですが、養豚業の経営環境の変化により、県内の生産者が年々減少しています。
お客様にとっては豚肉が農場から食卓にあがるまでの過程が見えづらくなっている状況だからこそ地元の生産者が顔を出し、積極的に情報交換を行うことが大切と考えています。
【情報伝達性】
様々な方法でブランドPRやお客様とのコミュニケーションを図っています。
HPやSNSでの活動報告、自社精肉店の運営、県内外のイベントやお祭りへの出店、小中学校などでの食育授業、展示会への出展、地元事業者や農畜産物とのコラボレーション、地産地消や農商工連携による高付加価値化や新商品開発など多岐に亘ります。
リーフレットを作成し、一般の方々の目に入りやすい、手に触れやすい環境に設置して、既存顧客への定着と新規顧客獲得に向けた情報発信を積極的に行っています。
また、HPなどにお問い合わせフォームを設けることで、いつでもコミュニケーションを取れる環境を整えています。
これらのツールは、「信州太郎ぽーく」のコンセプトを反映した同一のデザインで作成されており、ブランドメッセージを的確に伝えています。
【地域性】
晴天率が高く、夜間が涼しく、1年を通して過ごしやすい上田市太郎山の恵まれた自然環境の中、「信州太郎ぽーく」は天然湧水を飲み、穀物を食べながら健康的に育ちます。
食肉として流通する「信州太郎ぽーく」は地元を代表する高品質な銘柄豚として顧客認知が広がっており、県内外の販売店や観光宿泊施設などの様々なシーンで利用され、信州ブランドの魅力向上に貢献しています。
また地元で生産されている食材とのコラボレーションによりおやきやロースの味噌漬けなどの加工品が開発され、ふるさと納税の返礼品として登録がされています。
今までにない新しいブランドを創出し、企業として運営を確立することで、若い地元出身者の雇用の受け皿となり、能力を発揮する場を提供し、地域社会に活力をもたらしています。
【継続発展性】
2016年に独自銘柄豚「信州太郎ぽーく」の販売を開始して以来、たくさんのご支持を頂き、現在では年間販売頭数が 4,000 頭にまで拡大し、予約注文のみで完売となっていることから、生産農場の規模拡大を行っており、2025年4月からは販売頭数を3万頭に引き上げます(生産量 ・販売量 :県内1位)。
長野県は養豚農家の減少に伴い、豚肉流通を支えるインフラが弱体化している一方で、豚肉供給の一部を他県に頼る豚肉輸入県です。「信州太郎ぽーく」はこれからも、地元産の美味しい豚肉の生産と販売の基盤強化、ブランド力の向上、食育などの普及啓発を通じて、長野県産豚肉の地域内消費をより一層増やし、CO² 排出量削減などの環境負荷低減や SDGs への貢献を強化するとともに、信州の価値向
上 ・魅力創造に取り組んでいきます。
分類
しあわせ信州部門