2023NAGANO GOOD DESIGN部門 入選「sincaウォレット2」

名称

sincaウォレット2

事業者名

Groover Leather(千曲市)

sincaウォレット2について

全国でも害獣(鹿、猪)による農作物被害は問題視されており、年間を通して約60万頭もの鹿が害獣として駆除されている。その中でも食肉のジビエとして活用される率は20%、ジビエレザーに関してはほとんどが活用されずに捨てられている状況です。

長野県は鳥獣被害による被害額が大きい地域ですが、地元の猟師や自治体の活動により年々駆除数が増え、被害額が減少しています。

駆除された鹿を循環型の産業として継続する事を目標とし、「信州エシカルプロジェクト」を2022年3月クラウドファンディングの挑戦と共に立ち上げました。
https://www.makuake.com/project/sinca/第一回目makuakeプロジェクト

この循環型のサーキュラーエコノミーでは長野市で駆除された鹿の革(元地域協力隊の小野寺加奈子氏が作り上げた信州鹿革)を飯田市の(株)メルセンでなめし加工され、千曲市のグルーバーレザーで製品化されます。北から南長野県内で完結する活動として数多くのメディアにも取り上げられております。

革製品だけに留まらず、食肉の循環も考えて鹿肉の缶詰の販売や地元のカフェ、レストランでは「信州エシカルプロジェクト」を知ってもらう活動として鹿革のワークショップの後に鹿肉料理で楽しむイベントも行われております。

現在この活動に各企業が賛同していただき関係するアクターが増える事で循環型の円が大きな縁へと進化をしています。

また、メディアなどの影響により県内外から同業の方の視察などもあり、各地方で活動が見直され「捨てるから使う」動きが増える事が願いでもあります。

今回の応募作品であるsincaウォレット2で( https://www.makuake.com/project/sinca2/ )この活動を広める意味と長野県の魅力発信、また駆除されて仕上げられた鹿革を定期的に商品化して使用する事で、捨てる事のなく活用の循環を促すことも目的になっております。

作品はジビエレザーを使う前から人気だったヒット商品の形状を鹿革に変更した作品で、小さいながらもカードが14枚入り、お札も丸々事のないお財布としてクラウドファンディングにより結果を出しています。

私たちの革製品に対する思いとして使いやすく愛着の湧くような商品を目指している事から鹿革の柔らかさや軽さを活かせる部分には鹿革を、腰を持たせたい部分には牛革を使うなど、革それぞれ持つ特性の一長一短を活かす事により私達の作り上げる商品を表現しております。

分類

NAGANO GOOD DESIGN部門

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