



名称
bota
事業者名
株式会社Goolight(須坂市)
botaについて
【プロフィール】
2022年7月「地域に暮らす全ての人にとっての“最高のサードプレイス”」になることを目指した複合施設「須坂市子育て就労総合支援センター(愛称bota・ぼーた)」をオープンしました。長年空洞化していた須坂駅前の商業ビル・シルキービル1階を当社が取得し、官民共創プロジェクトとして整備し、指定管理者として運営をしています。
botaは、子育て支援センター、botaホール、カフェ、コワーキングスペース、ミーティングルーム、キッチンスタジオ、4Kスタジオなど多目的な交流エリアを配備し、それぞれが横断的に連携し、“ワクワク”に出会える!ひろがる!今までにない新しい空間となっており、幅広い世代の新たなにぎわい創出の場として利用されています。
【共創によるイノベーションが生み出した事業・製品・サービス】
須坂駅の目の前に位置する「シルキービル」は建設から40年近くの商業ビルであり、時代の流れからテナントは次々と撤退していき、今から10年ほど前に空洞化の状態となってしまいました。「須坂の顔であるビルがこのままではいけない!」という強い想いから、地元のケーブルテレビ局として地域をよく知る当社が、地域の課題解決と地域のにぎわい創出事業となる「産官共創プロジェクト(複合型交流施設)」を須坂市に提案しました。
「bota(ぼーた)」という愛称は、須坂の蔵の街並みに見られる「ぼたもち石」という石垣がモチーフになっており、かつて製糸業で栄えた須坂の暮らしと営みを100年以上に渡って支えてきた“土台”です。この施設もぼたもち石のように地域に暮らす人々の“土台”になればと想いを込めて名付けました。
【志向性】
地域に暮らすすべての人にとっての「最高のサードプレイス※」となることを目指した複合施設として、働く×交わる×学ぶ×育てる=「働×交×学×育」をコンセプトに、子育て支援・女性就労支援・市民交流・情報発信拠点など様々な角度から須坂市民はもちろん、地域の生活を支え、“人をつなぎ、地域をつなぐ”場所づくりを行なっています。
※サードプレイス:自宅や学校、職場とは別の居心地の良い居場所のこと。
「働・交・学・育」の異なる分野をひとつの空間に実現するため、民間事業者が提案をし、施設デザインから建設、そして、運営を担う全国的にも先進的な事例であり、新たな発想や取組みの中で、今までにない公共施設を民間の活力を導入して構築することができたと考えています。
【表現性】
botaに継続的に「来てもらう」「使ってもらう」ためのプロモーションとイベント企画が重要と捉えており、にぎわい創出イベントや子育て世代交流・女性就労セミナーを積極的に開催しています。
俳優の紺野美沙子さんを招いた絵本の読み聞かせイベントや、県内アーティストの芸術・無料コンサート、東大卒業生による折り紙ワークショップなど、地域の方々が楽しみながら交流を深めることができるイベントを毎月開催しています。
また、子育てママ向けのパソコンスキルアップ教室やマネーセミナーなどを行い、出産・育児を経験した後の就労支援を行なっています。
さらに、Goolightの4Kスタジオでは、市内小学校の社会科見学やデジタルワークショップを開催し、将来の映像クリエイターの育成も実践しています。
【情報伝達性】
当社がケーブルテレビ(地域メディア)であることの強みをフルに生かして、幅広い世代をターゲットにプロモーションを展開しています。
①〈SNS〉インスタグラム(@bota_suzaka)では、カフェやチャレンジショップの販売・出店情報をはじめ、イベントやセミナーの情報を毎日更新しており、主に20代~40代の女性がフォロワーとなっています。
※現在、2400フォロワー
②〈紙媒体〉毎月「bota通信」を発行し、カレンダー形式にして販売・イベント情報をまとめ、新聞折込みチラシで展開しており、50代以上の方をターゲットにしています。
③〈コミュニティチャンネル〉当社のニュース番組の「botaコーナー」にて販売・イベント情報を発信しているほか、利用者が出演したCMを制作し放送・配信しています。
【地域性】
botaホールのカフェ・キッチンスタジオ・チャレンジショップスペースでは、市内飲食店のスイーツやランチを日替わりで委託販売しており、botaで知ってもらい実際にそれぞれのお店に足を運んでもらう相乗効果をあげています。
また、キッチンスタジオでは、地元の食材を活用した料理教室だけでなく、飲食店の開業や就業を目指す方にチャレンジショップとして、ここで調理・製造した商品の販売も定期的に行っており、実際に数か月botaで実習したパティシエが今年、市内で自身の店舗を開業された事例もできました。
さらにbotaホール内には3台のプロジェクターを有機的に結合して、当社だからこそできる四季折々の地域の映像を投影し、映像で地域の魅力を発信しています。
【継続発展性】
2022年7月のオープン以降、botaへの来館者数は2023年10月末現在で延べ135,000人(月間平均8,500人)となり、須坂市はじめ北信地域の方の憩いの場、地域のにぎわい創出に大きく貢献しています。
今後は、botaが”地域のハブ”として関係人口(利用者)を増やし、地域活性化の核となるために、引き続きにぎわい創出に寄与するイベントの実施をしていきたいと考えています。また、子育てママのキャリアアップセミナーや子育て支援員養成講座などの開催することで、子育てのしやすい地域を創造します。
須坂市が多くの人にとって魅力ある町(ブランド力の強い町)となり、その推進役としてbotaが常に存在していけるよう、多様なパートナーシップをフルに活用し様々なプロジェクトに挑戦していきます。
分類
しあわせ信州部門