2023しあわせ信州部門 入選「伝統文化体験の宿つたや」

名称

伝統文化体験の宿つたや

事業者名

伝統文化体験の宿つたや(佐久市)

伝統文化体験の宿つたやについて

【プロフィール】

ブランド名称は、佐久市内山に江戸時代から伝わる手仕事のぬくもりのある暮らしを、現在の私たち暮らしに伝える「伝統文化体験の宿つたや」です。

つたやは110年前に建てられた「岩崎呉服店」を改装し2022年オープンしました。

宿泊されるお客様に機織り体験、藍染め体験、薪割り体験、竈のご飯炊き体験、餅つき体験など、手を使った暮らしを体験する場となっています。四季折々に移り変わる佐久市の厳しい自然の中、人々があたりまえに、丁寧に紡いできた手作りの暮らし。

つたやでの体験を通し、昔の人々の想いに触れていただきたいと願っています。伝統文化体験の宿つたやは、国土交通省観光庁2023年歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業 2次公募採択事業に採択されました。

【共創によるイノベーションが生み出した事業・製品・サービス】

私たちは、長野県佐久市内山で、古くて懐かしい手仕事、伝統民俗文化、SDGsの3つを融合した事業「伝統文化体験の宿つたや」を運営しています。このコンセプトは、「共創によるイノベーションが生み出した事業・製品・サービス」につながると考えています。具体的には、以下のような体験を提供しています。

・明治時代から続く機織り体験・渋沢栄一が商いした藍を使った藍染体験・昔ながらの囲炉裏で地元料理体験・昔の手仕事「蒔き割り」「竈炊き」体験・佐久市の季節の花々と願い事を書いた和紙を織り込んだ「花筏」体験

これらの体験を通じて、宿泊者は自分の個性や好みを表現し、独創的な作品を作り上げることになります。私たちの取り組みが、長野県・佐久市の観光振興に貢献できることを願っています。

【志向性】

【ブランドの特徴】

・長野県佐久市内山のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に紹介された「石碑」の近くに位置する、大正時代から続く、「民俗文化体験」を提供する宿泊施設。

【ブランドの強み】

佐久市の伝統文化を体験できる豊富なプログラム
・明治時代から続く機織り体験・渋沢栄一が商いした藍を使った藍染体験・昔ながらの囲炉裏で地元料理を味わう体験・蒔き割り体験・佐久市季節の花々と願い事を書いた和紙を織り込んだ花筏体験

【ブランドのこだわり】

・SDGsの考え方に沿った、環境に配慮した運営・使われなくなった服や布を再利用して織り体験を提供・藍染体験では、天然の藍を使い、環境負荷を抑える・地域コミュニティ(自治体・教育機関など)と連携した佐久市観光スポット

【表現性】

ブランド商品やデザインは、すべて独創性に満ちています。

①明治時代に作られた機織り機で織る『佐久織り』
宿泊者は、機織りで使わなくなった服や布の綿糸を使い、自分の願い事を書いた和紙も一緒に織り込み、自分の創造力で織り上げていきます。

②渋沢栄一が商いした『藍』の『藍染体験』
宿に設置された『藍つぼ』を使って、宿泊者は『藍染体験』をします。代表がこだわる、『絞り』の技術を宿泊者が体験し、染めた商品は、宿近くの小川で『染色』されます。

③伝統文化体験の宿つたやのロゴデザインは、機織りで織られた作品が藍染され小川で洗われる様子をイメージしています。

【情報伝達性】

私たち伝統文化体験の宿つたやは、佐久市観光課と佐久商工会議所の協力を得て、佐久市観光ガイドに掲載されています。

また、ホームページやSNS(Instagram・Facebook)で情報発信を行っています。

さらに国土交通省観光庁のインバウンド補助金の認定を受け(全国8事例のみ)、来春を目途に外国人観光客誘致に向けて、新たなプロジェクト「SAKU-HANAIKADA(花筏)プロジェクト」を立ち上げます。

コンセプトは、佐久市の季節の花々や願い事を書いた和紙を機織り機で織り込んだ「花筏」を小川で流すというもので、佐久市の教育機関(佐久大学、佐久平技術総合高校など)の生徒が企画アイデアを考案し、イベントを実施します。

【地域性】

 長野県佐久市の地域資源である、110年前に建てられた「岩崎呉服店」を改装し、「伝統文化体験の宿つたや」をオープンしました。

観光庁の資料によると、佐久市広域で訪れる観光客の大半は「軽井沢エリア」で、佐久市への観光客は減少傾向にあります。佐久市観光課は、観光振興ビジョン施策として、観光資源の掘り起こしと歴史・文化施設の活用を柱としています。

伝統文化体験の宿つたやは、伝統文化体験や佐久市の昔からの手仕事体験などを通じて、佐久市の新たな観光スポットとして、魅力アップに貢献していきます。

【継続発展性】

宿泊者や地域住民の皆さんの協力が、ブランド価値の維持に欠かせません。

佐久市の小学校・中学校・高校では、伝統文化体験の宿つたやの機織り機をレンタルして、生徒が機織り体験を行っています。

また、長野市の専門学校「岡学園トータルデザインアカデミー」にも藍つぼを持ち込み、藍染体験も行っています。

宿泊者や地域住人が長野県佐久市の伝統民俗文化を体験し、その貴重性について資料を使い説明することで、佐久市の伝統文化をさらに多くの人に知ってもらうことができます。

将来は、長野県佐久市内山のブランド『伝統文化体験の宿つたや』が起点となり、佐久市が長野県でも独自性のある『佐久市伝統民俗文化体験エリア』として構築されることを夢見ています。

分類

しあわせ信州部門

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