

名称
GREEN WORK HAKUBA
事業者名
一般社団法人白馬村観光局/株式会社新東通信(白馬村)
GREEN WORK HAKUBAについて
【プロフィール】
雄大な自然に恵まれ、自然と遊んで暮らしてきた長野県白馬村はサステナブルなマウンテンリゾートを目指しています。
「GREEN WORK HAKUBA」は白馬村の事業者や村外のパートナー企業がカンファレンス、ワークショップを重ねながらサーキュラーエコノミーを起点に白馬村の未来をつくっていくプロジェクトとして 2020 年 9 月よりスタート。
体験型のカンファレンスを通して地域のファンを作り、2022 年 7 月に第 4 回を開催しこれまでに 50 名超の有識者 / 実践者・300 名を超える参加者が参加しました。
また、イベントのみに留まらず本プロジェクトをきっかけに、サーキュラーエコノミーの実装を目指すコミュニティが村内外を混ぜ合わせて作られており、各自が実装に向けて走り出すことに貢献しています。
【地域再生・活性化に寄与する製品、サービス】
雪不足の影響で観光産業に大きな打撃を受けた長野県白馬村は、サステナブルなマウンテンリゾートを目指して、自然再生と経済活動の両立を目指し「サーキュラーエコノミー」を地域活性のテーマに選びました。
体験型のカンファレンスを通して地域のファンをつくり、サーキュラーエコノミーを一緒に推進するコミュニティ形成に成功しました。
ビジネス視点での関係人口を増やすことで、地域活性化を図っています。
集まった事業者によるワークショップで出たアイデアを受け、学生による村内施設の断熱の見直しや村内の宿泊施設が連携し環境負荷の少ない宿泊を目指す活動を開始するなど、サステナブル視点での地域の活性化に成功しています。
【志向性】
GREEN WORK HAKUBA は、コミュニティの形成に力を入れています。
「サーキュラーエコノミー」を推進するという旗印のもと村内外から様々な事業者を誘致していますが、実際に村のために力を注いでもらうためにはまず白馬村のファンになってもらわなければいけません。
そのために、地元の魅力を体験するコンテンツや地元住民との交流をプログラムに組み込み、村の未来を一緒に考えられる視点を持ってもらうことを大切にしています。
イベントは数日間で終わりますが、その後も繰り返し白馬村に訪れてもらったり SNS で近況をシェアするなど、参加事業者と継続的な関係を続けています。
【表現性】
「サーキュラーエコノミー」という少し難しいテーマを扱ったカンファレンスではありますが、参加事業者が直感的に理解ができるように様々なデザインの工夫をしています。
- 村内のスキー場で保管していた廃棄予定のスノボ版で制作したシンボルサイン
- 村内の過去実施イベントの装飾をアップサイクルした参加者パスケース
- イベント終了後に分解するとトートバッグになるイベントバナー
- 可食シートを使用した食べられるイベントプログラム
など、感覚的に「資源の循環」を意識できるような工夫を施しています。
【情報伝達性】
カンファレンスは継続的に開催し、都度 WEB サイトやプレスリリースで案内をしています。実施時には各メディアを招き、地元の新聞や WEB メディアで掲載をされるような PR の取り組みをしています。
参加事業者とは facebook グループでカンファレンス実施後も連絡を取り合い、白馬村でイベントがある際には招待をしたり、村内で新しい事業を考える際には意見を交換しあうなど継続的な関係を続けています。
【地域性】
白馬村は、北アルプスの麓にあり、冬はスキー、夏は登山など国内外から多くの観光客が訪れます。産業の基盤となっている「雄大な自然」こそが地域資源であり、この美しい自然を再生し、次の世代に残していくことを掲げています。
本プロジェクトに参加した企業が、村内の地元木材を活用したモジュール型の家具を制作し、2022 年 9 月に開校した「白馬インターナショナルスクール」に導入するなど、実際に地域に貢献する事業を開始しています。
【継続発展性】
GREEN WORK HAKUBA は今後も継続的に開催し、地域活性につなげるきっかけの場として盛り上げていきます。カンファレンスの開催自体が目的ではなく、カンファレンスを起点にした具体的な取り組みが広がっていくことを目指しています。
これまでに、地域木材を活用した学校家具の制作、循環する設計によって作られた学校制服のプロデュース、小学校の断熱材プロジェクトなど様々な取り組みが GREEN WORK HAKUBA をきっかけに生まれていますが、今後もそのような動きが積極的に起こるようにサポートをしていきます。
分類
しあわせ信州部門