

名称
勝藁(かちわら)
事業者名
合同会社わらむ
屋号:南信州米俵保存会(飯島町)
勝藁(かちわら)について
【プロフィール】
弊社は日本で唯一日本大相撲協会が開催する大相撲本場所の土俵の俵を製作している会社です。
大相撲という勝負事の仕事をしているということで素材となる稲藁にこだわっています。相撲用語で「土が付く」という表現があります。勝負に負けるという意味です。
台風等で田んぼの稲が倒伏してしまうと土が付いてしまい「負けた稲藁」になってしまうため、弊社では倒伏しないよう栽培し「倒れず、土つかず」の藁で「勝藁」と名付けました。
藁にも縋って勝負に打ち勝つ、願いが叶うという意味が大相撲関係者から非常に喜ばれています。また勝藁を使用したしめ飾りなどの製品が縁起物として好評を得ており、徐々にブランドになりつつあります。
【地域再生・活性化に寄与する製品、サービス】
「勝藁」ブランドわら細工を地域の産業にすることで地域の活性化を目指しています。
- 稲藁を稲作農家から買い取ることで「儲かる稲作」の実現
- 耕作放棄地でわら細工専用の稲藁の栽培をすることで耕作放棄地の減少
- わら細工を産業にすることで「地域の雇用」を増やす
- わら細工を引きこもりや障害のある方の仕事につなげ、社会的弱者が活躍できる産業にする
- わら細工を地域の特産品にすることで地域の活性化
- 「勝藁」の産地として新しい稲作のスタイルを確立
- 稲藁の産地として日本一を目指す
以上を「わらしべ長者プロジェクト」と名付け実践しています。
【志向性】
大相撲本場所の土俵の俵を製作できる会社は日本で唯一弊社だけです。土のつかない(負けない)稲藁を名乗れるのは本場所の土俵を製作できる弊社だけであり、他社が真似できない強みがあります。
使用する稲藁も上伊那郡の在来種「白毛餅米」の稲藁を使用し、長野県産に拘っています。また「大相撲の土俵職人」の名称が使用できるのが大きな強みになります。
弊社の取り組みは「わらしべ長者プロジェクト」と呼ばれ 2019 年には農林水産省が開催した農業をテーマとしたビジネスコンテスト「INACOME(イナカム)」で最優秀賞に選ばれました。
【表現性】
主にしめ飾りの製品について「勝藁」の名称を使用しています。商品やブランドのイメージ作りとして
- 大相撲の土俵にも使用される「勝藁」を使用していること
- 日本相撲協会に認められた土俵職人が製作していること
- 春日大社など世界遺産の神社の注連縄を製作していること
- 神事に関するわら細工を製作している企業であること
を実践しています。
【情報伝達性】
情報発信は主にテレビやラジオ、新聞や雑誌等を活用しています。弊社の取り組みはマスコミ等で大きく取り上げられています。
今までにテレビや新聞等で 200 回以上取り上げられ、最近では 8 月に NHK の全国放送で特集されました。
顧客とのコミュニケーションは主にクラフト展や展示会等で行っています。
【地域性】
勝藁は全て長野県産の地元の稲藁を使用しています。現在 10 軒ほどの稲作農家さんと提携して最高品質の稲藁と倒伏しない勝藁の収穫を行っています。
農家さんより稲わらを買い取りして、儲かる稲作を実践しています。
今後飯島町を含めた伊那谷全体が大相撲を縁の下で支える土俵を製作する地域として、大相撲ファンの皆さんが魅力的の思える地域にしていきたいと思っています。
【継続発展性】
ブランド価値の向上に向けて下記の事項を実践しています。
- 農家さんと協力して倒伏しない最高品質の稲藁の栽培と研究
- わら道場を開催し職人の技術の向上の取り組みと、職人の養成
- コンサルタントやデザイナーを入れブランディング
- 講演会活動
- メディアへの露出を増やしPR
- 創作わら細工の商品開発
将来的な展望として
- 勝藁のわら細工を国が認める伝統工芸品に認定
- わら細工の世界販売
を目指しています。
分類
しあわせ信州部門