2021NAGANO GOOD DESIGN部門 入選「林檎の花 完熟生はちみつ」

名称

林檎の花 完熟生はちみつ

事業者名

株式会社美谷島養蜂(信濃町)

プロフィール

 非加熱はちみつとビーポーレンをメインにBIYAJIMA BEE FARMというブランド名で展開しています。商品ラベルのイラストは、養蜂家の美谷島豪がハチミツの魅力に出会った場所でもあるニュージーランドのデザイナーに、北信州に咲く野花と信州林檎と林檎の花を依頼しました。また、最後の一口まで食べきりやすいように広口で円形の瓶を採用しました。
 日本を代表する高品質なハチミツを目指し、ラベルシールには和紙を使用しました。また、信州のお土産として選んでもらえるように、手に取りやすいサイズを用意しました。
 現在、上水内郡信濃町のふるさと納税制度の返礼品として、提供させていただいています。また、信濃町や白馬村、長野市内のレストランやカフェで、ハチミツを使った新しい料理、商品を提供してもらっています。

 高品質なハチミツの条件として示されている、以下の点を満たしています。
 ・採蜜源であるファームの周りの大気が汚染されていないこと、農薬で土壌が汚染されていないこと。
 ・非加熱であること(熱に弱い天然酵素を守るため)。
 ・ミツバチに対して抗生剤を使用していないこと。
 ・花粉が入っているかどうかがはっきりしていること。
 ・ハチミツの濾過のプロセスが自然であること。
 ・プラスチック容器に入っていないこと。

 必要以上の濾過はハチミツに含まれる栄養豊富な花粉を取り除きすぎることになるため、メッシュの異なる3種類のフィルターを自然落下で通すだけにしています。また、2階建て構造になっている巣箱の間に隔王板というフィルターを使用して、女王蜂に2階部分で産卵させないことで、採蜜する2階部分の巣枠には花粉を含む完全に純粋なハチミツのみが集められ、それだけを採蜜し、よどみ・濁りのない透明感のある綺麗なハチミツを商品化し、提供しています。また、ハチミツの色が分かりやすいように、栄養成分表示や製造者等の表示を底面に配置しています。

・完熟について
 ハチミツに含まれる水分量を測定し、日本の規約にある22%以下よりも低い、20%以下になるように蜜巣枠を厳正して、採蜜しています。

・ミツバチの飼育について
 持続可能な自然環境とのかかわりを求めて、ミツバチに使用が認められている農薬(天敵であるミツバチヘギイタダニの駆除剤)、抗生物質、巣箱への防腐剤、ファームでの除草剤を一切使用しません。
 近年、農薬の使用により農産物の花粉交配の担い手であるミツバチを含む自然の虫たちが減少し、農家の人工授粉作業が必須となっています。農家、養蜂家の老齢化により花粉交配用のミツバチの需要が高まっています。
 周辺環境の変化(農薬汚染など)に影響を受けやすいミツバチは、環境指標生物とよばれています。
 養蜂家自ら農薬を使用しないことで、自然との共生を農家さんと一緒に考えていければと考えております。そうした中で生まれる純粋ハチミツを手に取ってもらうことで、一般の方にも自然にいる虫たちに目を向けてもらえたらと考えています。

 その他に、エコロジカルな取り組みの一環として、マルシェ等の出店の際には、ハチミツの量り売りを行っています。事前に家にある空き瓶をお客様に持参していただき、ハチミツの保管用ステンレスタンクから直接瓶詰めを行っています。

美谷島養蜂 ホームページ https://biyajima-beefarm.com

分類

NAGANO GOOD DESIGN部門

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