名称
co:do
事業者名
フレックスジャパン株式会社(千曲市)
プロフィール
大量生産・大量消費・大量廃棄型の現代社会のあり方、またコロナ禍における生活様式のシフトを目の当たりにし、縫製工場を有するアパレルメーカーとして世の中に必要とされるモノづくりとは何かを考え、若手社員が主体となってco:doというブランドを立ち上げました。
『故きを温ねて新しきを纏う(ふるきをたずねてあたらしきをまとう)』という故事成語を基にした造語をブランドスローガンとして掲げることで、伝統的なモノづくりに新たな価値観を付与し、次世代へと繋ぐアイデアやプロダクトとして提供します。
ブランドネームの「co:do」は、『心臓が脈打ち血液が廻るように[鼓動]』、『先人たちの軌跡を辿るように[古道]』、そして『作り手と使い手が共に行い、より良い未来を形作るように[co(ともに)do(行う)]』 という想いが込められています。
【ゼロカーボンを意識した製品・ サービス】
半纏(Japanese short coat)においては、尾州(愛知県一宮市を中心とした毛織物産地)にて50年以上前から取り組まれてきた毛七と呼ばれるリサイクルウール(不要となった衣料品や端切れ、繊維くずなどを反毛することにより繊維として再生)の活用や、それに伴い県内でのウールリサイクルプロジェクト(2021年9月23日から10月10日に、長野市のカフェNorth South East Westの協力のもとウール衣料の回収イベントを開催)を実施しました。
不要となってしまった衣類やハギレなどを焼却処分せずリサイクル、リペア、リメイクすることにより、温室効果ガスの発生が削減されていることはもちろんのこと、ブランド活動やモノづくりを通じて地域の方々にサーキュラーエコノミー(廃棄物を出さずに資源を循環させる仕組み)を体験していただく機会を設けることができました。
【志向性】
co:doはフレックスジャパン株式会社が今まで培ってきたモノづくりの精神と、若手社員ならではの感性が融合した、工場発のファクトリーブランドです。
2020年に80周年を迎えた老舗縫製工場として、創業以来、今もなお探求し続けている着心地へのこだわりと仕上がりの美しさという品質の保証に加えて、co:doではプロダクトに用いる原料や素材のエシカルな選定、そして生産背景の見える化を強化し、修理対応や循環型消費の促進により、ユーザーの皆様へ安心と満足をお届けしています。
また長野県SDGs推進企業、そして地元地域に根差したアパレルメーカーであることから、【3Rの推進】【環境配慮】【廃棄物】への取り組み、【地域への配慮】【社会課題解決】を意識した運営をブランドのコンセプトとして考えています。
【表現性】
愛着を持って長く使うことができるアイテムという考えを根幹に、老若男女が時代を問わず誰しもが着用できる普遍的なデザインを意識しています。
流行り廃りに囚われたモノづくりをしないこと、自社縫製工場を持つブランドとして丁寧にしっかりと作ること、使い込むごとに味わいを増していく環境に配慮した素材を用いること、そして人に語りたくなったり惚れ込むことができるような背景があることを大事に考え、ブランドアイテムの企画開発を行っています。また地域における新たな取り組みや伝統などをアイテムに取り入れることで、信州らしさを感じられるブランドとして発信しています。
【情報伝達性】
環境配慮の観点からブランド主体による情報発信にはチラシなどの紙媒体は使用せずに、InstagramやnoteなどのSNSへの投稿、そしてテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウェブメディアなど各媒体へのプレスリリースにより情報発信を行っています。また内山紙を用いて、本の栞にも活用できるようデザインしたブランドタグにQRコードを記載し、ブランドホームページへとアクセスできるようにしています。その他、メールや電話によるお問い合わせへの対応やSNSにおけるDMでのやり取り、県内外におけるポップアップストアやマーケットイベントへの参加により直接ユーザーとコミュニケーションを取る機会を設けています。
【地域性】
県内の伝統的工芸品などの地域特有の取り組みに目を向け、ブランドアイテムの付属品に活用しています。
半纏(Japanese short coat)においては松井窯松代陶苑による松代焼の陶器ボタンを、モンクバッグ(Monk bag)においては黒姫高原のアファンの森の間伐材のコナラの木を原料に南木曽の楯木工製作所にて形作られた木の環を、そして本に挟む栞としても再活用できるブランドタグと商品の包み紙には内山紙を採用することで、ブランドアイテムを通じて信州に目を向ける機会となるような企画開発を意識しています。また戸倉上山田温泉街や姨捨棚田、善光寺などの信州らしさを持ったロケ地にてプロモーションビデオやルック写真を撮影し、商品とともに魅力的な地域の風景を発信しています。
【継続発展性】
地元の企業や店舗、職人や作家の方々との協業を行い、その輪を拡げていくことで、県内から県外へと信州の魅力と共にブランドを発信しています。今後も地域との関わり合いを深め、ブランドの運営を通じて「モノづくりの信州」のイメージ躍進の一助となるよう取り組んでまいります。
フレックスジャパン co:do ホームページ https://www.c-o-d-o.jp/
分類
しあわせ信州部門