2021しあわせ信州部門 部門賞「ウッドバスケット」

名称

ウッドバスケット

事業者名

レッドハウスファニチャー(朝日村)

プロフィール

 当工房のある朝日村はカラマツの産地、公共施設の備品や家具を村産材のカラマツで製作する事業に参加させていただいたことから、カラマツ材製品の製品開発・製作に取り組んでいます。
 長野市の水害やマイクロプラスチック等の環境問題が取り沙汰され、地域材の有効利用など木工家としての地域貢献活動を模索する中で発案した「ウッドバスケット」は、県産材のカラマツを主材として製作した、本当の意味での「エコバッグ」です。

【ゼロカーボンを意識した製品・ サービス】

 本ブランドの発案にあたり、プラスチック製品を木製品に置き換えることを意識して考案しました。プラスチック製品の製造や、処分の際にも発生するCO2の削減に大きなメリットがあると考えます。
 レジ袋の有料化に伴いエコバスケットの需要が高まりましたが、“脱プラスチック”が本来の目的の環境問題にも係わらず、プラスチック製のエコバスケットを購入しエコ活動とする動きに大きな違和感を感じたことから、県産材のカラマツで作る本当のエコバスケット「ウッドバスケット」を考案しました。

【志向性】

 カラマツは軽くて丈夫、ウッドバスケットには適した材料で、経年劣化と共に深みのある茶褐色に変化し味わいのある材料です。一方でヤニ、割れ、歪み等の欠点も多く、製品化に至るまで何度か試作や失敗を繰り返し、材料の薄さや接合部の工夫などを行い釘やネジを使わず本体を組立ることで、軽くて丈夫、見た目にもオシャレなデザインに仕上げました。
キャンプ等のアウトドアでも使用できる商品としてラインナップ
(Sサイズ・Lサイズ・Lサイズ用の蓋)

【表現性】

 日常的に使える軽さや丈夫さは勿論、Lサイズはショッピングカートに載るサイズを考慮してデザインしました。 Sサイズはコンビニ等のお買い物に最適です。
エコバッグとしての機能に加え、プラスチック製のバスケットに比べ天然木の保温性もあり、冷凍食品や温めた食品の保温にも優れています。オプションの蓋を使用すれば、更に保温効果が高まります。
 蓋は、簡易的なテーブルとしても使用できるため、食材を買い込んだままピクニックやアウトドア等にも出掛けられます。小さめなSサイズは、Lサイズの中に収納できるようにデザインしています。

【情報伝達性】

 コロナ禍もあり、対面型の販売できなかったために、クラウドファンディングを手段に販売を行いました、全国各地より想像以上のご注文と反響があり、環境問題への意識の高まりを実感しました。
 松本広域振興局や朝日村役場に寄贈、展示していただき、環境問題に対応した商品であることから、TV取材3社、新聞にも多数取り上げていただき予想以上の反響をいただきました。

【地域性】

 信州はカラマツの産地、全国第2位の植樹面積を誇る特産品です。一般の方がカラマツ材を身近に感じ手に取って触っていただける商品ですので、県産材のアピールに繋がることを期待しています。
 「ウッドバスケット」は ウッドデザイン賞2021を授賞しました。信州カラマツの魅力を、全国へアピールして行けると考えています。

【継続発展性】

 精密な加工や組立ては手作業による製造となっていることから生産量が限られている状況です。将来的には量産化体制を構築し、多くの方に「ウッドバスケット」を使用していただき、脱プラスチック、ゼロカーボン活動の一助になることを目標に活動したいと考えています。

レッドハウスファニチャー ホームページ https://www.redhouse-f.com/

分類

しあわせ信州部門

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