2025 NAGANO GOOD DESIGN部門 大賞「浅間コーラ」

名称

浅間コーラ

事業者名

株式会社MoSAKU(佐久市)

浅間コーラについて

【表現性】

浅間コーラは、浅間山麓の風土(テロワール)を「洗練された新しい時代のモノづくり」として表現したプロダクトです。
浅間山の火山パワーを秘めた小諸の温泉水と、特産の信州高麗人参を使用し、佐久の老舗酒蔵で仕込むことで、地域の物語を一本のボトルシロップに凝縮しました。
デザインは、コーラのグローバルな文脈にローカル性を融合させ、レトロさと洗練を併せ持つ「グローカル」な印象を実現しています。
この表現力が評価され、県外土産としての需要が高まり、JR新幹線駅売店など広域チャネルでの展開が可能になりました。
また、売上利益を物件リノベーション費用に活用するなど、地域経済循環を生む「超まちづくり」にも貢献しています。

【使用性】

初めてクラフトコーラに触れるユーザーや、お土産として受け取った方への配慮として、持ち運びやすい折りパンフレットを同封しています。
このパンフレットでは、浅間山麓の風土や高麗人参など「土地の物語」を丁寧に紹介し、シロップの飲み方を図でわかりやすく説明。
購入後の体験まで見据え、情報伝達をデザインの一部として捉えることで、「大人も子どもも楽しく乾杯できる」シーンの広がりを支えています。
また、本製品はクラフトコーラ特有の残渣を極限まで除去し、透明でクリアなシロップを実現。喉越しのよさと心地よい飲用体験という感性的価値にもこだわっています。

【共感性】

浅間コーラは、特定の市町村名ではなく、古くから地域に親しまれてきた「浅間山」をメインコンセプトとすることで、佐久・小諸・軽井沢といった山麓エリア全体から広く支持を得ています。
ラベル周囲のローマ字には浅間連峰の山名を配置し、行政界を超えた地域性を表現。
浅間山を望む住民の共感を生み出しています。
また、レトロで親しみやすいパッケージに描かれたキャラクター「浅間おじさん」は子どもから大人まで愛され、地域のアイコンとして機能しています。
さらに本製品は、行政界を超えたコラボレーションから生まれた“まちづくりのプロダクト”として、ユーザーに「消費による地域貢献」という高い共感価値を提供しています。

【合理性】

製品の品質と製造の合理性は、老舗日本酒酒造との協業によって担保されています。
酒造が持つ高度な濾過・清澄化技術を応用することで、一般的なクラフトコーラには珍しい「残渣のない透き通ったシロップ」を
実現しました。
これは日本酒づくりの技術を的確に活かした、長野県の既存産業を活用する合理的な設計です。
また、地域特産の高麗人参などを用いた素材選定や、ネット販売を行わず地域での購入を促す販売戦略により、「現地で浅間エリアのテロワールを感じながら味わう」という価値を強化。
お土産としての付加価値と、地域経済への波及効果を最大限に高める計画となっています。

【提案性】

浅間コーラは、ノンアルコールで「大人も子どもも乾杯できる」という新しい世代間コミュニケーションを提案するだけでなく、地域内外の交流を通じて新たな文化を創出しています。
その一例が、東京の銭湯「小杉湯」と連携し、製造時に出る“出し殻”を活用した「浅間コーラの湯」の開催です。
飲料の“その先”の価値を見出すサステナブルな取り組みで、2025年には入浴剤版の発売も予定されています。
また、日本のクラフトコーラ文化を牽引する存在として評価され、2025年11月には台湾イベントで日本代表のクラフトコーラとして紹介されるなど、信州と世界をつなぐ展開も進行中。
ローカル素材と物語を、体験と海外発信を通じて新たな文化価値へと昇華しています。

分類

NAGANO GOOD DESIGN部門

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